iDempiere/JPiere

「GPL(General Public License)2)」のもとにソースコードが公開され、ライセンス料が“無料”で使用することのできる“オープンソース”の“ERP”であるiDempiere。その日本商習慣対応ディストリビューションのJPiere。

■ 萩原秀明プロフィール


萩原

大手商用ERPの導入・開発に(主に会計系)携わり、2009年よりオープンソースのERPに活躍の場を移す。
2014年に日本初のオープンソースのERPの専門集団として、他社には無い価値を提供する事を決断し、株式会社オープンソース・イーアールピー・ソリューションズを立ち上げオープンソースのERP iDempiereを中心とした活動を行う。
2016年に自ら開発を手掛けるiDempiereを日本の商慣習に適合させたプラグイン群のJPiereがOSSコンソーシアムのOSSコンテスト2016の優秀賞を受賞する。

■ iDempiere/JPiereの紹介


iDempiere(アイデンピエレ)はADempiereの後継となるオープンソースERPです。
開発生産性の高さとシステムの柔軟性に加え、OSGiの仕様を取り入れ、プラグインによる機能拡張ができるのが最大の特徴です。この拡張性の高さは、他のERPと比べても優れており、さらに、ユーザーインターフェースが全面改修され、よりユーザービリティを意識した作りになっています。

JPiere(ジェイピエール)は、iDempiereのプラグイン群で、日本の商習慣に対応させたディストリビューション(頒布形態)です。iDempiereを日本の商習慣に対応させるだけでなく、操作を補助するユーティリティーやオリジナルのレポート、バッチ処理などiDempiereを拡張する多くの機能を1つのパッケージにして提供しています。

■ iDempiere/JPiereのトレーニング


◇3つのベーシック・トレーニングプログラム
iDempiereの導入プロジェクトを遂行するために最低限必要となる知識・技術を提供することが目的です。iDempiereの標準機能の概要、基本操作、カスタマイズの基本的な方法を学べます。

AB01:基本業務プロセス
AC01:アプリケーション辞書
AC02:システム開発基礎

◇アドバンス・トレーニングプログラム(システム開発)
3つのベーシック・トレーニングの受講が前提です。ベーシック・トレーニングでは説明しきれないシステムの開発・運用に係る論点を詳しく解説します。受講の順番は特になし。好きな講座を好きな順番で受講可能です。

AC03:プラグイン開発基礎
AC04:システム運用管理
AC05:ワークフローとドキュメント開発
AC06:フォームとガジェット開発
AC07:データI/F開発

◇アドバンス・トレーニングプログラム(業務プロセス)
ベーシック・トレーニングのAB01:基本業務プロセスの受講が前提です。AB01では説明しきれなかった論点を中心に、より細かな機能に焦点を当てて学習します。

AB02:会計管理
AB03:ロジスティクス・アドバンス
AB04:プロジェクト管理と生産管理